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世界三大美人



(画像と本文は無関係)


 世界三大美人は、クレオパトラ、楊貴妃、小野小町とかいわれるが、小野小町を数えるのは日本だけで、世界的にはヘレネーという美女が入る。トロイヤ戦争とか、トロイの木馬とか、そういう頃の争いの火種となった美女。どっちにせよ、小野小町には、国を巻き添えにし傾国、傾城といわれるほどの破壊力はあるまい。晩年は男どもの恨みを買って醜く老いさばらえ孤独に死んでいったという伝承がある。

 ところが、である。三代美人のひとり、楊貴妃は日本人だったという奇説があるのだ。

 もともと楊貴妃は生存説が根強く、山口を始め日本国内に数カ所、墓が残っている。さらには、山口百恵が楊貴妃の子孫だ、という話さえある。

 奇説の極めつきは、熱田神宮の祭神は楊貴妃であり、彼女は日本に触手を伸ばそうとする唐の玄宗に送られたスパイであるという。つまり楊貴妃こそは、敵対国中国を滅ぼす、日本の「傾国」の人間兵器だった。

 このお話は江戸時代に多く知られ、数々の川柳が残されている。


  楊貴妃は もと神州の まわし者


  楊貴妃も 元かつがれた 女なり


  大和言葉は おくびにも 貴妃出さず


  玄宗は 尾張詞に たらされる


  大国の 美人尾州に 跡をたれ


  日本には かまいなさるなと貴妃はいひ

などなど。


 後宮三千人の中で、楊貴妃がひとり群を抜いて寵愛されたのは、漢人とはかけ離れた異民族だったから、ともいう。

「三千の 一は日本の まわしもの」という川柳もある。

 日本の最古の発明品であり世界的ヒット商品でもある扇子。これも楊貴妃が常に愛用していたことは有名な話である。


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